救世軍希望館について
救世軍希望館とは
歴史
救世軍希望館は、社会福祉法人『救世軍社会事業団』(法人本部は東京都に)が運営する児童養護施設の一つで、キリスト教の精神に基づいた事業を展開しています。開設は、大正4 年(1915 年)大阪市西区市岡町に(後に大阪市大正区に移転)、出獄者など罪を犯した後社会に戻る者の更生や再犯防止のための免囚保護事業を行う施設として開設されたのが始まりです。その後昭和 24 年(1949 年)に、戦後新たに制定された児童福 祉法により、児童養護施設へと事業転換をしました。大阪市内にあった希望館ですが、大雨や台風による浸水に悩まされることがおおく、それを解消すべく昭和32 年(1957 年)に 現在の地(大阪府茨木市)に移転し、今を迎えています。
養育目標
「自分の人生を肯定でき、自立し生きていける人間に育てる」
※自立:人生で直面する様々な課題に対し、どう対処していくかを自己決定できること。 希望館では、この養育目標を実現するために、「救世軍希望館グランドデザイン」を定め、日々子どもたちとの生活を営んでいます。 詳しくは、救世軍希望館グランドデザインをご覧ください。
希望館には
幼児さんから高校生までの子どもたちが(定員 65 名)、保育士、指導員をはじめ、家庭支援専門相談員、里親支援専門相談員、個別対応職員、自立支援相談員、心理療法担当職員などの専門職の職員、その他、館長や事務員、栄養士、調理員など 30 数名の職員がいます。
希望館では
生活を共にする子どもと様々な職種の職員が、人としてのつながりを大切にし、安心・安全・ 安定を実感できる環境の中、子どもたちが自分の人生を肯定でき、自立し生きていける人間 に育つことを、養育の目標としています。
また、地域の子育てを支援するため、多くの市との間に契約を結び、子育て支援短期利用事 業(ショートステイ・トワイライトステイ)を実施、更には茨木市内から虐待をなくすため のネットワーク、「子ども“わいわい”ネットワーク茨木」の一員として活動しています。
救世軍社会福祉事業のミッションステートメント
救世軍社会福祉事業は、キリスト教の精神と、救世軍の主義に従い、すべての人の全人的は 存在の価値を尊び、キリストが一人ひとりを愛されたことを模範とし、キリストに仕えるように、個人個人に仕えることをその事業の基盤とする。
救世軍希望館のミッションステートメント
救世軍希望館は、“今、この瞬間”だけでなく、子どもたちの人生が幸せなものとなるように、慈愛の心と未来への希望をもって子どもたちと向き合い、日々の生活の中で実践を重ねていきます。
活動内容
子どもたちのクラブ活動
ブラスバンド
中学生、高校生で編成される本格的英国式ブラスバンドです。施設内のクリスマス会や卒園式、または老人ホームや保育園におじゃまし、演奏を披露することもあります。
絵画クラブ
入部を希望する幼児さん、小学生がメンバー。月に 1 度、施設の外にお出かけし、色々なものを描きます。春には桜を描きに万博公園へ、夏は海を描きに海水浴場へ、秋は紅葉を描きに森林へ、冬はクリスマスキャンドルを描きに街中へ、いろんなところで、いろんなものを描いています。
マラソン部
入部を希望する小学生の男女が取り組んでいます。茨木市民マラソンをはじめ、色々な大会に出場し、自分の限界に挑みます。過去にはこのマラソン部から、全国高校駅伝(都大路) に出場し、実業団選手となった子どももでました。
釣り部
入部を希望する小学生男女が、月に1 度、和歌山県や兵庫県、京都府の海へ出かけていきます。多い時には、バケツ一杯の魚が釣れ、時にはタコが釣れることもあります。